こんにちは。
小田原市鴨宮(鴨宮中学校・国府津中学校エリア)の個別指導塾、個別指導ERです。
先日の台風15号が「関東の東の海上から茨城県付近に上陸し、そのまま西へ進む」という、いつもとは真逆の異例のコースをたどったニュースを見ましたか?「台風って、ふつうは南から北へ進んで、最後は東へ去っていくんじゃないの?」と疑問に思った人も多いはずです。
実はこれ、中学理科で学習する「高気圧の性質」と「風の吹き方」でバッチリ説明ができるんです!
今回は、テストにも役立つ気象の仕組みと一緒に、今年の「逆走台風」の謎を解き明かしていきましょう。
日本付近の天気は基本的に西から東へと変わります。これは上空を一年中吹いている強い西風、「偏西風(へんせいふう)」の影響です。
通常の台風は、以下の2つのステップで進みます。
- 日本の南(低緯度):東から西へ吹く風(貿易風)に流されて、まず西(沖縄方面)へ進む。
- 日本付近(中緯度):太平洋高気圧のまわりをぐるっと北上し、偏西風に乗って北東(東側)へ一気に加速して去っていく。
では「なぜ、今年の台風は東から西へと進んだのか」について見ていきましょう。
① 巨大な高気圧が「壁」になって北上できなかった!
上空の天気図を見ると、今年は千島列島や北海道、中国東北部にかけて、太平洋高気圧が東西に帯のように長く張り出していました。
台風は高気圧を突き破ることができません。北へ進みたかった台風15号は、この巨大な高気圧の「壁」に遮られてしまい、北上できなくなってしまったのです。
② 高気圧のフチをまわる「東風」に流された!
高気圧のまわりには、「時計回り」に風が吹くというルールがあります(これも理科のテストに出る重要ポイントです!)。
北側にあった高気圧の南側のフチでは、東から西に向かう風が吹いていました。
北上を阻まれた台風は、この時計回りの風の波にポーンと乗せられるようにして、東から西へと流されてしまったのです。
さらに、今年は春から続くエルニーニョ現象の影響で、台風が通常よりも東寄りの海上で発生しやすかったことも、長い距離を西へ進む背景となりました。
今回の異例の台風ルートには、定期テストや入試に出る大事なエッセンスが詰まっています。中学生のみんなはしっかり押さえておこうね。
- 偏西風:日本の上空を西から東へ吹く風。通常の天気を動かす主役。
- 高気圧の風向き:中心から【時計回り】に外側へ吹き出す。
- 台風の進路:台風は自分で動く力が弱く、周辺の高気圧の位置や、上空の風(指向気流)によって進路が決まる
「教科書に書いてあること」と「実際の異常気象」がつながると、理科の勉強は一気におもしろくなる!
ニュースを見て「おや?」と思ったら、ぜひ学校の教科書や資料集を開いてみてください。

