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昨日の緊急地震速報

こんにちは。

小田原市鴨宮(鴨宮中学校・国府津中学校エリア)の個別指導塾、個別指導ERです。

昨日の緊急地震速報のニュース、大変驚かれた方が多いと思います。

速報では「千島列島を震源とするマグニチュード(M)9.9の巨大地震」と予測され、北海道から中部地方までの広い範囲に警報が出されましたが、幸いにも大きな揺れはなく、約8分後に「取り消し」となりました。

実際の地震はカムチャツカ半島付近を震源とするM6.9の地震でした。
では、なぜ「M6.9」の地震が、システム上では「M9.9」という東日本大震災(M9.0)をも遥かに超える人類史上最大級の数値に化けてしまったのでしょうか?

気象庁の会見をもとに、理科の視点からその「計算のワナ」を紐解いてみましょう!

💡 原因:2つの計算ミス(システムのエラー)

気象庁の発表によると、自動計算システムが「遠い場所の地震」に対して間違った数式とデータを組み合わせてしまったことが原因でした

国内用の計算式を使ってしまった
地震の規模(マグニチュード)を算出する計算式は、震源が「国内(近い)」か「海外(遠い)」かによって使い分ける必要があります。今回は日本から非常に遠い場所で起きた地震だったにもかかわらず、システムが国内用の計算式をそのまま適用してしまったため、数値が異常に大きく跳ね上がってしまいました。

「M計算」と「震度予測」で別々の震源を使ってしまった
通常、マグニチュードを割り出すときと、それをもとに各地の震度を予測するときは、全く同じ震源の位置データを使わなければ計算が合いません。しかし、今回はシステムがそれぞれ異なる位置のデータを引っ張ってきて計算を組み合わせてしまったため、予測震度がさらに膨らみ、広範囲への大誤報に繋がってしまいました。

✍️ 【入試にも出る!】マグニチュード(M)の計算ルール

中学理科の教科書でも習う「震度」と「マグニチュード」の違い。

  • 震度:ある場所での「揺れの強さ」(0〜7の10段階)
  • マグニチュード(M):地震そのものの「エネルギーの大きさ」

ここでぜひ覚えておいてほしいのが、「Mが1増えると、地震のエネルギーは約32倍になる」というルールです。
さらに、Mが2増えると、32倍×32倍で「約1000倍」になります。

今回の「実際の規模(M6.9)」と「誤報の規模(M9.9)」を比べてみましょう。
その差はちょうど「3」です。

Mが3増えるということは……

  • 32 × 32 × 32 = 約32,768倍

つまり、システムは実際の地震の3万倍以上大きなエネルギーの地震が起きたと勘違いして計算してしまったのです!
(もし本当にM9.9が起きていれば、1960年のチリ地震M9.5を超える世界観測史上最大の超巨大地震でした)

今回のトラブルは、コンピューターが「前提条件(遠い地震か近い地震か)」を正しく認識できないまま数式に数字を当てはめると、とんでもない答えを出してしまうという典型的な例でした。

算数や数学、理科の計算でも、「問題の設定を読み間違えて、とんでもない的外れな数字を答えてしまった」という経験はありませんか?
自動で計算してくれる便利な世の中だからこそ、「この数式は今使っていいものなのか?」「出てきた答えの桁はおかしくないか?」と一歩立ち止まって確認する、人間の「客観的な視点」がとても大切です。

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