こんにちは。
小田原市鴨宮(鴨宮中学校・国府津中学校エリア)の個別指導塾、個別指導ERです。
小中学生のみんな。
テレビのニュースで「北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられます」というフレーズを耳にしたことあるよね。
「日本の海に落ちたってことなの?」と疑問に思った子も多いと思います。。
実はこの「排他的経済水域(EEZ)」、中学地理や公民、高校の公共などのテスト・入試で超頻出の超重要キーワードなんだ。
海の境界線は、陸の上と違って目に見えません。そのため、国際的なルール(国連海洋法条約)でしっかりと分けられる。
国が持つ海の権利は、主に「領海(りょうかい)」と「排他的経済水域(EEZ)」の2つに分かれます
領海(りょうかい)
- 海岸から12海里(約22キロメートル)までの海。
- ここは「その国の領土」とほぼ同じ。他国の船が勝手に入ってはいけません。
排他的経済水域(EEZ:Exclusive Economic Zone)
- 海岸から200海里(約370キロメートル)までの海(領海を除く)。
- 「排他的」とは「他の国を締め出す」という意味。
- 「経済水域」とは「お金にかかわる海」という意味。
つまり、EEZとは「ここにある魚(水産資源)を獲ったり、海底にある石油や天然ガス、レアメタル(鉱物資源)を掘ったりするのは、うちの国だけの特権です!他の国は勝手にやっちゃダメ!」と主張できる海のことなんだね。
「領海(日本のすぐ近くの海)じゃないなら、別にミサイルが落ちてもいいんじゃないの?」と思う子もいるかもしれません。
しかし、これには2つの大きな危険と問題があります。
① 漁師さんや船の安全が脅かされる
日本のEEZ内では、毎日たくさんの日本の漁船が魚を獲ったり、貿易船が行き交ったりしています。もしそこに突然ミサイルが降ってきたら、船に直撃して大惨事になる危険がありますよね。実際にミサイルが落下するたび、海上保安庁などから航行警報が出され、現場の漁師さんたちは恐怖を感じています。
② 経済活動や主権を脅かす暴挙である
EEZは、日本が「独自の経済活動を行う権利(主権的権利)」を持っている場所です。そこに他国が予告なしにミサイルを撃ち込むということは、日本の経済活動を妨害し、安全を脅かす「許されない暴挙」として、政府も毎回厳しく抗議しています。
日本の国土面積は世界で61位と、決して大きな国ではありません。
しかし、まわりをぐるりと海に囲まれた島国であるため、領海と排他的経済水域(EEZ)を合わせた面積は、なんと世界第6位という広さを誇ります。
なぜそんなに広いのかというと、日本には四方に「国境離島(こっきょうりとう)」があるからです。
- 東の端:南鳥島(みなみとりしま)
- 南の端:沖ノ鳥島(おきのとりしま)
特に太平洋にぽつんと浮かぶ「沖ノ鳥島」があるおかげで、日本は国土面積よりもはるかに広いEEZを確保できています。だからこそ、この島が波で削られて沈まないよう、国がお金をかけてコンクリートで護岸工事をして守っているのです。
ニュースを見ていると、「なぜわざわざ海に向かって何発もミサイルを撃つの?」と疑問に思うよね。これには、北朝鮮側の「3つの目的」があると世界中で分析されています。
① ミサイルの性能を高める「実験」のため
スマホのアプリが何度もアップデートされるのと同じように、ミサイルも実際に発射してみないと、正しく飛ぶか、狙った場所に落ちるか分かりません。技術を改良するための「実験」として撃っています。
② アメリカや周りの国への「アピール(交渉)」のため
北朝鮮は、世界一の軍事力を持つアメリカと対立しています。ミサイルを撃つことで、「私たちはこれだけ強い武器を持っているぞ」とアピールし、アメリカや日本、韓国に対して「自分たちに有利な条件で話し合い(外交交渉)をさせよう」という狙いがあります。
③ 国内の団結力を高めるため
北朝鮮の国民に対して、「国がこれだけ強い武器を作っているから安心だ」と見せることで、国やリーダーへの忠誠心や団結力を高める目的もあると言われています。
一見、デタラメに撃っているように見えるミサイルですが、実は彼らなりの「軍事的な実験」と「外交的なメッセージ」という明確な目的があるのです。
北朝鮮は、外国の情報を国内に入れないように制限し、国民が自由に海外へ行くことも原則禁止しています 。また、国際社会のルールを無視して核兵器やミサイルの開発を続けているため、国連や日本などから「経済制裁(けいざいせいさい)」を受けています。これは、「北朝鮮とは貿易をしません、物を売り買いしません」という世界規模のペナルティです。
このように、自ら情報を閉ざしていることと、世界からペナルティを受けていることが重なり、北朝鮮は現代の「鎖国状態」のようになっています。
